Love is destructive.

GOD'S IN HIS HEAVEN. ALL'S RIGHT WITH THE WORLD.

木星の人

木星ってのは太陽系の中でもなかなか重要な役割を持つ惑星で、あいつの強大な引力のお陰で、地球の方へ向かってくる隕石なんかが木星に吸い取られていくんですよね。

地球の衛星である月もそれは同じで、月のクレーターは地球を隕石から守ってる証拠なんです。

 

話は少し変わって、私は人を引きつける人(強い自分を持っている人とも言いかえられるかもしれません)というものが余り得意ではありません。

なんと表現しましょうか、良い意味でも悪い意味でも構わないのですが、影響が強すぎると避けたくなってしまうのですね。

それは自分というものが他人に侵食されることへの恐怖や、量産型、クローンになってしまうことへの無意識的な忌避感からなのかもしれません。

あるいは単純に、そういう人の近くにいると疲れるから……とか。

 

さて、私は大学へ入ってからそういう強い人を見つけてしまいました。

学部は違うのですけれど、お互いツイッターも知っていて*1、顔は認識しているという程度の間柄の人です。

どうも私にはその人が、やたらと発言や主張が強くて、衛星*2をたくさん持ちたがる人のように見受けられました。

別にそれ自体が良し悪しで二分されるものではないと思いますが、私はちょっと苦手なんですね。

なんというか、すこし攻撃的な感じがして。

 

その人は「自分にはこんなに友人がいるんだ」「自分はこんなに大きいんだ」といった主張の強いツイートが多くて。

また結構な頻度で「こういう嫌なやつがいた」「こういう人間は要らない」と、まあ毒のようなものを発散する。

前者と後者である意味バランスを取っているのでしょうね、負の感情を撒き散らしたあとで、これ見よがしに正の感情を発表して。

やっぱりどうも苦手です。負の感情が爆発的に発散されると、それが画面越しに私まで伝わってくるのです。まるで木星の表面のようにモヤモヤとした感情です。

 

でもここまで書いてきて気づいているのですが、根本にあるのはその人の寂しさだと思うんですね。

やたらと多い友だち自慢、他者への攻撃的な態度、全てが寂しさもとい愛の渇望から生まれているように思えてなりません。

 

きっとあの人は寂しい木星なんです。

強い力で、拾わなくていいものまで拾って、それで自分を傷つけて、傷が癒えた頃にはまた拾うのです。

私は遠くから、望遠鏡でも使わないと見えない距離から、時たま思いを馳せる程度にしておきます。

そんなに強がって、要らぬ傷まで増やさなくてもいいじゃないかって。

まあ、全ては私の望遠鏡を通して見えた景色ですから、真相なんてわからないんですけれどね。

 

 

それにしても、宇宙というのはとても孤独な場所ですね。

*1:今は既にミュートしています。

*2:友人のことです。